二年目を迎えた法学部・法政策学科

本号では前号に引き続き、2002年4月から開設された新学科の紹介を学科長へのインタビュー形式で致します。
今回は社会に貢献できる法律人育成をめざす、「法学部」、法政策学科です。

人間環境デザイン学科
    

法学部 法政策学科 学科長 本田 直志

法政策学科とは  どのような学科ですか?
 法政策学科は、全国でも数少ない特色ある学科です。社会の中で生じる様々な問題を解決するためのルールやシステムについて考え、それらを社会に提案する方法を学びます。どこに問題があるのかを発見し、それを分析する「問題発見能力」、どのようにすればその問題を改善できるのかを考える「問題解決能力」、そして、そのために必要なルールやシステムを作り出す「企画立案能力」を身につけた人材の育成を目標にしています。



法政策学科と法律学科の違いは何ですか?
 「法律学科」は、すでに定められている法律を基礎にどのように対応し、法的紛争をいかに解決するか、あるいはトラブルに巻き込まれないようにするにはどう注意したらよいかを学ぶ学科です。他方、「法政策学科」は、法の基礎知識をふまえて、問題解決のための具体的なルールづくり、立法政策の立案、企業内の規程のあり方といった法的な面を中心にして、経済的あるいは政治的な面での方策について学ぶ学科です。様々な社会問題についての法的な具体策を、公平性や様々な要素に対するバランス感覚を持って提案できるだけの知識と能力を養うのが法政策学科です。



法政策学科の少人数ゼミナールについて教えてください。
  ゼミナールでは、2年次から4年次までの3年間を継続して、10名前後の少人数で、政策づくりや発表・提案などの実践的な能力を身につけます。4年次では、研究成果として政策提言を盛り込んだ論文を提出することになっています。



他大学にある総合政策学科との違いは何ですか。
  「総合政策学科」は、現代社会に生じている諸問題の解決方法を、自然科学や社会科学の諸分野から総合的に学ぶものです。これに対して「法政策学科」は、社会で生じている諸問題を主として法の側面から捉えて、その解決方法を学ぶものです。「法政策学科」は、他大学におかれている学科としては、「総合政策学科」よりも「公共政策学科」のほうにより類似しています。ただ公共政策よりもより広い一般市民の市民生活や民間企業の経済活動の領域における問題も取り扱います。



法政策学科の先生方について  ご紹介ください。
  上に述べた「法政策学科」の性格から、様々な分野を専門とする先生がおられます。法律学の専門家はもちろん、哲学・心理学から経済学や政治学まで、実にバラエティに富んだ専門分野を持つ先生がおられます。



法政策学科で学ぶ学生に期待することは何ですか。
  法政策学科ばかりでなく法学部が求める学生像は、強い正義感を持った人です。公正な解決を図り、差別のない社会を実現できるように法律の解釈を考え、問題解決のための新たなルールの提案をしていくエネルギッシュな人になってもらうことを期待しています。



卒業後の進路はどのように開かれていますか。
  法政策学科は、2年目を迎えたばかりですので、まだ卒業生がおりません。2年後には、政策立案に携わる公務員として、また、新しいビジネス展開を提案する企画部門のビジネスマンとして将来活躍が期待される卒業生が誕生することでしょう。 また、現在、2004年4月の開設を目指して、法科大学院の設置を申請中です。今後、法政策学科において、様々な社会問題の解決のための法の機能やルールの作成を学んだ卒業生が、法科大学院に進学し、様々な領域における市民の積極的な参加を支えることができる法律知識を持った法曹として活躍していくことと思います。



関東学院という伝統の中で法政策学科の目指す使命はありますか。
  ご存じのように、関東学院大学は、「人になれ 奉仕せよ」を校訓としています。この校訓は、「人のために、社会のために、人類のために尽くすこと」というキリスト教精神に裏付けられています。法政策学科ばかりでなく、法律学科を含めた法学部自体が、奉仕の精神を備え、公のために正義感を持ち、豊かな人間性とともに確かな法的素養を備えた人材を育成して、社会の不公正や歪みをなくし、公正な社会の発展に寄与したいと考えています。「法政策学科」は、まさに関東学院の校訓の実践と考えることができるのではないでしょうか。



 



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