生命科学コースでの卒業研究 of 関東学院大学 理工学部 理工学科 生命科学コース


関東学院大学
理工学部 理工学科
工学部 物質生命科学科

生命科学コースでの卒業研究紹介

 「生命科学コースでの卒業研究紹介」は、生命科学コースで卒研生がどのような研究に携わっているか、卒研生自身に紹介してもらうコーナーです。生命科学コースでどのような研究を行えるのか、受験生だけでなく、在学生も参考になると思います。ぜひご覧下さい。


 私はスフィンゴビウムという細菌が作る有用酵素について、研究しています。酵素には洗剤に入れて汚れを分解するものや、食品加工に使われるものなど、様々な種類がありますが、私が研究しているのは農薬やサリンのような神経剤を分解してくれる酵素です。遺伝子組み換えを使ってこの酵素を改良するため、科警研や研究室のメンバーと一緒に研究を行っています。この研究が社会に役立つと思うととてもやりがいを感じるので、大学院でさらに研究を続けるつもりです。(細菌生化学研究室4年生)

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 卒業研究では、アルツハイマー病やパーキンソン病などのような神経変性疾患の治療に役立つ可能性がある4-PBA(4-フェニル酪酸)という化合物について研究しています。この物質の類似化合物を化学合成していくのですが、自分が合成した化合物がもしかして将来、医薬品として人々の役に立つのでは、と思うと、日々わくわく感とやりがいを感じながら研究に取り組むことが出来ます。研究では、自分で想像していなかった結果が得られることもあり、これも実験の醍醐味と言えます。(ケミカルバイオロジー研究室4年生)

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 真菌学研究室では、7名の4年生が卒業研究に取り組んでいます。各々違ったテーマについて研究をしています。私は、青魚の腸管にはどのような真菌が生息しているのか、そもそも真菌が魚の腸管にいるのか、について興味を持ち、特に鯵の腸管から真菌の分離、同定を行っています。その過程で、新種の可能性がある真菌を分離することができ、既知種との相違について解析を進めています。
 真菌学研究室の雰囲気は、生命科学コースの中で一番、明るく覇気があると思っています。メンバー同士、公私ともに仲が良く、コミュニケーションがよく取れており、一緒に食事や旅行に行ったりと、私にとってとても居こごちの良い環境です。紹介用に見繕った言葉ではなく、本当に環境は良いです。(真菌学研究室4年生)

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 私たちの研究室では、植物や酵母を使って分子生物学の観点から、研究を行っています。研究室のメンバーは、皆個性があって面白く、チームごとに協力して研究を進めています。
 私の研究では、分子シャペロン効果を持つ化合物を外因的に植物に添加することで、植物のストレスに対する耐性を増強出来るか検討を行っています。分子シャペロンとは、熱などにより変化したタンパク質の折りたたみ構造を修復する効果を持つ化合物の総称です。この研究を通して、多くの事を学びました。大学院でも、たくさんの事を学びたいです。(植物分子生物学研究室4年生)

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