マイクロ流体デバイスを用いたトルエン分散金ナノ粒子の合成

 Brust-Siffrin法(Brust法)は金イオン水溶液を相間移動触媒を用いてトルエン相(有機相)へ移動させた後,保護剤の存在下で水溶液とトルエン溶液からなる不混和溶液を激しく撹拌しながら還元剤水溶液を添加し,イオンを還元することによりトルエン分散金ナノ粒子を合成可能である。ビーカを用いてBrust法によりナノ粒子を合成する場合,還元剤の添加速度や撹拌速度,撹拌時間により粒子径が変化するため,生産量に応じて合成条件を検討する必要があり,粒子径の制御も困難となる。マイクロ流路内を流れる不混和溶液は,流速によって流動状態が変化することが報告されており,流路内の流速を調整することにより試薬の混合状態や合成されるナノ粒子の粒子径を制御できる可能性がある。 本研究では,マイクロ流路内を流れる不混和溶液の流動状態の可視化を検討し,流路内の流量と合成される金ナノ粒子の平均粒子径,変動係数(標準偏差/平均粒子径)の関係を明らかにした。


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  1. 浜本真央,梁毅楊, 柳生裕聖: "マイクロ流体デバイス中の不混和流体におけるトルエン分散金ナノ粒子の合成", 電気学会論文誌E(センサ・マイクロマシン部門誌)Vol. 139 No. 5, (2019), accepted.
  2. Mao Hamamoto, Yiyang Liang, Hiromasa Yagyu: "Size Control of Gold Nanoparticles in Organic Solvent using Immiscible Fluid Flow in Glass Microfluidics", Proceedings of the 22nd International Conferrence on Miniaturized Systems for Chemistry and Life Sciences (µTAS 2018), Kaohsiung, Taiwan (11-15 November, 2018), pp.2175-2177.
  3. Mao Hamamoto, Hiromasa Yagyu: "Two-Phase Brust-Schiffrin Synthesis of Gold Nanoparticles Dispersion in Organic Solvent on Glass Microfluidic Device", The 17th IEEE International Conference on Nanotechnology (IEEE NANO 2017), Pittsburgh (July 25-28, 2017), pp.632-635.

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Last-modified: 2022-12-21 (水) 09:51:33 (428d)