担子菌類と子嚢菌類の分類学的、分子細胞学的研究
真菌類は、真核生物のモデル生物として生物学の基礎研究分野で用いられてきただけでなく、真菌類が原因菌となる日和見感染に注目した医学分野、また真菌類の二次代謝産物に注目し、例えば発酵、カビ毒などに注目した食品分野など、様々な分野でその潜在的な能力が見つけ出され、私たちの生活向上に利用されています。本研究室では、「真菌分類の基準となっている表現型が菌にとってどのように重要なのか」を分類学的、分子生物学的、細胞学的に研究し解明することを行っています。
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【研究紹介】(外部サイトnote)
卒業研究
2020年度
・小胞酸性化関連遺伝子VPH1遺伝子とCAP64遺伝子の遺伝子二重欠失株の作製
・Hypsizygus marmoreusによるゴム分解に関わる遺伝子のクローニング
・Hypsizygus marmoreusのゴム分解に関わるglycoside hydrogenase遺伝子のクローニング
・Phanerochaete sp. R20のゴム分解関連遺伝子の特定
・Cryptococcus neoformansのHeparinase遺伝子ホモログ相補株の作製
・Wicherhamomyces psychrolipolyticusの細胞外分泌性リパーゼの遺伝子クローニングの試み
・Wickerhamomyces psychrolipolyticus gDNAライブラリーからのリパーゼ遺伝子のスクリーニング
2019年度
・白色腐朽菌のリグニン分解酵素のゴム分解への関与
・利尻産酵母:203-10株の低温活性リパーゼ産生条件
・Wickerhamomyces psychrolipolyticus 202-2株の細胞外分泌リパーゼ遺伝子のクローニングの試み
・莢膜合成関連遺伝子 CAP64 とオルガネラとの関与について
・C. neoformansのHeparinase 遺伝子ホモログ相補株作製の試み
・担子菌酵母 Cryptococcus neoformans を用いたSaccharomyces cerevisiae URA2 遺伝子導入カセットの構築
・カフェイン耐性 Aspergillus niger 分離株MY2, MY5 株が産生するオクラトキシン合成と OTA 合成遺伝子クラスターの構造
2018年度
・Aspergillus属菌が産生するオクラトキシンのLC/MSによる定量法の検討
・利尻産酵母を用いた低温活性のあるリパーゼ産生株の獲得
・白色腐朽菌のリグニン分解酵素のゴム分解への関与
・C. neoformansのURA2遺伝子欠失株の獲得とScURA2挿入株の作製の試み
・Heparinase遺伝子ホモログはC. neoformansのDBB染色反応に必須である
・Polyketide synthase遺伝子PKSの転写解析用プライマーの設計
・C. neoformansの莢膜合成関連遺伝子CAP64欠失株の細胞外莢膜成分の検出
・Wickerhamomyces psychrolipolyticusが産生する細胞外分泌リパーゼ
2017年度
・C. neoformansのURA2遺伝子欠失株作製とScURA2遺伝子発現ベクター構築の試み
・ゴム分解能を有する真菌のスクリーニング
・ゴム分解候補株による分解産物の検出と固形ゴムの資化性
・コーヒー生豆から分離したAspergillus nigerのカフェインの菌糸成長への影響
・Aspergillus属Circumdati節菌を用いたカフェインの生育への影響とOTA産生
・LC/MSを用いたオクラトキシン定量の試み
・利尻産酵母を用いたリパーゼ産生菌の獲得
・Wickerhamomyces psychrolipolyticusが産生する細胞外分泌リパーゼ