【公式】関東学院大学 理工学部 理工学科
生命学系 生命科学コース

「卒業研究紹介」は、生命科学コースで2019年度の卒研生がどのような研究に携わっているか、卒研生自身に紹介してもらうコーナーです。生命科学コースでどのような研究を行えるのか、受験生だけでなく、在学生も参考になると思います。ぜひご覧下さい。

2019年度

細菌生化学研究室

 僕たちの研究室では、大腸菌や乳酸菌などを使用し遺伝子組換えや糖脂質の分析などを行っています。その中で僕は、国立感染症研究所薬剤耐性研究センターとの共同研究で、薬剤耐性菌のリポ多糖について研究しています。そのほかにも、アルコール耐性のある日本酒を腐敗させる乳酸菌の研究や、スフィンゴ糖脂質の構造解析、タイの海から見つかった菌の脂質の研究なども行っています。
K.O. 
細菌生化学研究室

 
 僕たちの研究室では、大腸菌や乳酸菌などを使用し遺伝子組換えや糖脂質の分析などを行っています。その中で僕は、国立感染症研究所薬剤耐性研究センターとの共同研究で、薬剤耐性菌のリポ多糖について研究しています。そのほかにも、アルコール耐性のある日本酒を腐敗させる乳酸菌の研究や、スフィンゴ糖脂質の構造解析、タイの海から見つかった菌の脂質の研究なども行っています。

K.O.
細胞生物学研究室

 私たちの研究室では、動物細胞を実験材料として、「食品添加物による複合影響」や「乳酸菌由来成分による免疫調節機能の解析」、「食品中の抗アレルギー成分の探索」を行っています。私の研究テーマは、乳酸菌由来成分による免疫調節機能の解析についてです。私は、マクロファージ様に分化誘導させたヒト単球系細胞株細胞に対して、乳酸菌の細胞壁の主要成分であり免疫刺激物質と考えられているペプチドグリカンを投与した際のサイトカイン産生量について測定し、ペプチドグリカンのペプチド組成と免疫活性との関連性について解析しています。今後、私たちの研究が食品の安全管理や医薬品開発につながることを願って毎日研究を行っています。
(S.N.) 
細胞生物学研究室

 
 私たちの研究室では、動物細胞を実験材料として、「食品添加物による複合影響」や「乳酸菌由来成分による免疫調節機能の解析」、「食品中の抗アレルギー成分の探索」を行っています。私の研究テーマは、乳酸菌由来成分による免疫調節機能の解析についてです。私は、マクロファージ様に分化誘導させたヒト単球系細胞株細胞に対して、乳酸菌の細胞壁の主要成分であり免疫刺激物質と考えられているペプチドグリカンを投与した際のサイトカイン産生量について測定し、ペプチドグリカンのペプチド組成と免疫活性との関連性について解析しています。今後、私たちの研究が食品の安全管理や医薬品開発につながることを願って毎日研究を行っています。
 

(S.N.) 
植物分子生物学研究室

 私たちの研究室では、遺伝学や分子生物学の知見を用い、植物や酵母、大腸菌を材料として、植物に有用な効果をもたらす遺伝子、または化合物を探索しています。私の研究では、植物の重力屈性を阻害する化合物について、解析を行っています。重力屈性は植物の根が地面の中に伸長したり、弦巻植物のツルが巻き付いたりするのに、必要なメカニズムです。したがって、これを阻害すると根が土に定着しにくくなったり、ツルが巻き付かなくなったりすると考えられます。この効果を応用すれば、雑草の生育や、弦巻植物の巻き付きを制御することができるようになるかもしれません。今行っている研究が、将来人々の暮らしをより豊かにできると信じて、日々楽しく研究しています。
(K. I.)

植物分子生物学研究室

 
 私たちの研究室では、遺伝学や分子生物学の知見を用い、植物や酵母、大腸菌を材料として、植物に有用な効果をもたらす遺伝子、または化合物を探索しています。私の研究では、植物の重力屈性を阻害する化合物について、解析を行っています。重力屈性は植物の根が地面の中に伸長したり、弦巻植物のツルが巻き付いたりするのに、必要なメカニズムです。したがって、これを阻害すると根が土に定着しにくくなったり、ツルが巻き付かなくなったりすると考えられます。この効果を応用すれば、雑草の生育や、弦巻植物の巻き付きを制御することができるようになるかもしれません。今行っている研究が、将来人々の暮らしをより豊かにできると信じて、日々楽しく研究しています。

(K. I.)
真菌学研究室
 

 清水研究室は真菌(カビ、酵母、キノコ)を扱う真菌学研究室です。酵母やカビが産生する酵素や毒素などの分析、病気の原因となる菌(日和見感染菌)も扱っており、どのように人体に病気を引き起こしているのかなどの病原性の解明も行っています。また、キノコがゴムを分解して、生きるためにどのように利用しているのかなども研究しています。私はその中でも、酵母が産生する消化酵素の1つであるリパーゼについて研究をしています。リパーゼは脂質分解酵素なのですが脂質の分解だけでなく、脂質の合成や、脂肪を構成する脂肪酸の転移にもかかわる酵素です。リパーゼは、食品加工や医療、環境浄化など様々な産業で利用されていて利用目的に適したリパーゼの発見が期待されています。現在は、利尻島で分離した新種の酵母菌が産生する新規の低温活性リパーゼの精製と、アミノ酸配列決定を目標として実験を行っています。
 先生が分からない所はその都度教えてくれるので、とても楽しく実験ができると思いますよ。
(Y.H.)
真菌学研究室

 
 清水研究室は真菌(カビ、酵母、キノコ)を扱う真菌学研究室です。酵母やカビが産生する酵素や毒素などの分析、病気の原因となる菌(日和見感染菌)も扱っており、どのように人体に病気を引き起こしているのかなどの病原性の解明も行っています。また、キノコがゴムを分解して、生きるためにどのように利用しているのかなども研究しています。私はその中でも、酵母が産生する消化酵素の1つであるリパーゼについて研究をしています。リパーゼは脂質分解酵素なのですが脂質の分解だけでなく、脂質の合成や、脂肪を構成する脂肪酸の転移にもかかわる酵素です。リパーゼは、食品加工や医療、環境浄化など様々な産業で利用されていて利用目的に適したリパーゼの発見が期待されています。現在は、利尻島で分離した新種の酵母菌が産生する新規の低温活性リパーゼの精製と、アミノ酸配列決定を目標として実験を行っています。
 先生が分からない所はその都度教えてくれるので、とても楽しく実験ができると思いますよ。

(Y.H.)
動物分子生物学研究室

 海老原研究室では、動物の味覚と性決定遺伝子について遺伝子レベルで研究しています。私が行っている動物の味覚研究では、人間が甘いと感じる味覚を実は猫は失っており、砂糖を舐めても甘いと感じていないなど、他の動物達が人間と同じように甘味、うま味、苦味、塩味、酸味といった基本5味を知覚しているのかどうかを研究しています。味覚の研究は分野として新しく、まだまだ解明されていないことが多い分野ですが、動物達の味覚を解明することでその動物の食性や生息環境、または進化の系統や分岐による違いが判明したり、動物の種別に応じて最適な食餌の提供が行えるようになるなど、様々な面で活躍することが期待される分野だと考えています。自分の研究もまた、将来的に役立つ発見の一部になること願って日々の実験に取り組んでいます。
(R.Y.)
動物分子生物学研究室

  
 海老原研究室では、動物の味覚と性決定遺伝子について遺伝子レベルで研究しています。私が行っている動物の味覚研究では、人間が甘いと感じる味覚を実は猫は失っており、砂糖を舐めても甘いと感じていないなど、他の動物達が人間と同じように甘味、うま味、苦味、塩味、酸味といった基本5味を知覚しているのかどうかを研究しています。味覚の研究は分野として新しく、まだまだ解明されていないことが多い分野ですが、動物達の味覚を解明することでその動物の食性や生息環境、または進化の系統や分岐による違いが判明したり、動物の種別に応じて最適な食餌の提供が行えるようになるなど、様々な面で活躍することが期待される分野だと考えています。自分の研究もまた、将来的に役立つ発見の一部になること願って日々の実験に取り組んでいます。

R.Y.
藻類代謝生理学研究室
 

 私たちの研究室では、藻類の脂質(オイル)産生について研究しています。たくさんの藻類の中でも、燃料として使用できる、ハプト藻の中で5種しか産生されないアルケノンについて研究をしています。アルケノンは、古海水温の推定にも使われるバイオマーカーです。その中で私たちは、藻類の遺伝子組み換えによるオイル産生能力の向上を目指しています。将来的に実用性のある次世代エネルギーの確立を願って、日々の研究に勤しんでいます。
(H.Y.)
藻類代謝生理学研究室
 

 
 私たちの研究室では、藻類の脂質(オイル)産生について研究しています。たくさんの藻類の中でも、燃料として使用できる、ハプト藻の中で5種しか産生されないアルケノンについて研究をしています。アルケノンは、古海水温の推定にも使われるバイオマーカーです。その中で私たちは、藻類の遺伝子組み換えによるオイル産生能力の向上を目指しています。将来的に実用性のある次世代エネルギーの確立を願って、日々の研究に勤しんでいます。

(H.Y.)
ケミカルバイオロジー研究室

 私たちケミカルバイオロジー研究室では、化学の視点から生命科学の分野に貢献するための研究を行っています。例えば、様々な化合物を低コストかつ簡単で効率的に合成する研究や、医薬品や化粧品などに成り得る化合物の合成と活性の確認などを行っています。反応には、加熱反応と低温反応の両方を使用していますが、その中でも、マイクロ波照射法を用いる少し変わった加熱反応での実験を得意としています。マイクロ波照射法は通常の加熱よりも効率的に反応が進行すると考えられていますので、私たちの研究室ではこのマイクロ波照射法を駆使し、化学の新しい波を生み出せるように日々研究に勤しんでいます。
(Y.A.)
ケミカルバイオロジー研究室

  
 私たちケミカルバイオロジー研究室では、化学の視点から生命科学の分野に貢献するための研究を行っています。例えば、様々な化合物を低コストかつ簡単で効率的に合成する研究や、医薬品や化粧品などに成り得る化合物の合成と活性の確認などを行っています。反応には、加熱反応と低温反応の両方を使用していますが、その中でも、マイクロ波照射法を用いる少し変わった加熱反応での実験を得意としています。マイクロ波照射法は通常の加熱よりも効率的に反応が進行すると考えられていますので、私たちの研究室ではこのマイクロ波照射法を駆使し、化学の新しい波を生み出せるように日々研究に勤しんでいます。

(Y.A.)