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研究室ニュース

研究室の概要

 材料加工プロセス研究室では,機械と化学,バイオの融合領域の研究を行っています。高機能でコンパクトな化学分析装置や医療用デバイスを実現可能な技術であるMEMS(メムス:微小電気機械システム)では高分子材料やシリコン基板に対し微細な加工が施されます。加工プロセスではナノ・マイクロ空間の材料特性が重要になるため,コンピュータを用いた材料・加工プロセスの分子レベルのシミュレーションやナノサイズの材料を利用した新しい材料・加工プロセスの実験研究を行っています。
 実験研究では,各種微細加工技術を駆使して設計したマイクロ流体デバイスを作製し,作製したデバイスを用いて金属ナノ粒子などのナノ材料を化学合成しています。また,合成したナノ材料のイムノクロマトなどの免疫検査や自動車排ガスの清浄化する触媒への応用も検討しています。
 コンピュータを用いた材料・加工シミュレーションでは,計算規模に応じて学外のスーパーコンピュータを利用しながら高分子レジスト材料,ゴム材料の物性予測やレーザー加工,砥粒加工などの材料・加工プロセスのシミュレーションを実施しています。
 さらに,シミュレーションの結果から得られた情報や材料の熱,光学物性を利用した新しいナノ材料の生成・加工プロセスの開発を目指しています。特にMEMSにおけるレジスト材料などの高分子材料のメソ領域の材料特性に注目し,その特性のマイクロシステムへの応用を目指しています。

MEMSとは

 MEMSはシリコン基板,ガラス基板,有機材料などに機械要素部品であるセンサ,アクチュエータ,電子回路など集積したミクロンレベル構造を持つデバイスです。この技術では,高分子材料やシリコン基板に対し半導体微細加工技術により微細な溝や穴の加工や金属,有機材料の成膜が施されます。MEMS技術は,プリンターヘッド,自動車のエアバッグ,携帯電話やゲーム機等で使われる加速度センサ,プロジェクタのミラーデバイス,化学合成や分析装置を小型化したmicroTASなど幅広い分野において必要不可欠なデバイスとして活用されています。

研究室への問い合わせ

  • 当研究室の見学を随時受け付けています。=>研究室の概要はこちら
    見学を希望する方(研究室への配属前に見学を希望する3年生を含む)は,柳生(yagyu@kanto-gakuin.ac.jp)までメールにて連絡ください。

  • 材料加工プロセス研究室ではナノ材料,MEMSの研究を希望する大学院生(博士前期課程,博士後期課程)を募集しています。入試等の詳細については大学院への入学方法(https://ao.kanto-gakuin.ac.jp/admissions_info/others/graduate/)を参照してください。

  • 当研究室(関東学院大学 材料加工プロセス研究室)では,研究室との共同研究の実施を希望される企業,官公庁を常時募集しています(粗視化シミュレーション,MEMS,微細加工,ナノ粒子などに関連するテーマ)。
    大学との共同研究の形式としては,次のようなものがあります。詳しくは,本学の工学総合研究所(http://home.kanto-gakuin.ac.jp/~kg064201/itaku.html),または柳生までメールにてお尋ね下さい。

研究テーマ


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Last-modified: 2024-04-08 (月) 00:14:57 (227d)